開業時におけるトータルソリューションという安心感
北海道大学を卒業後、大学の補綴科、クリニック勤務を経て2017年4月に「わたなべデンタルクリニック」を開業された 渡部 智浩先生。30代半ばという若さでありながら、一般歯科から欠損補綴、外科まで幅広い治療を地域に提供されている。その若さに関わらず、もしくはその若さゆえに、渡部先生のクリニックには一つの強い理念が感じられる。開業準備から現在に至る、クリニック開業という一大イベントの成功要因を紐解く。
——今年で開業2年目を迎えられますが、開業準備における設備を選択した基準、理由を教えてください。
歯科治療では、診査と診断が極めて重要であることは言うまでもありません。開業するにあたり、先ずCTの機種選択に重きを置きました。撮影範囲、画質、被ばく線量、ソフトウェア、と検討するなかで、デンツプライシロナのOrthophosSL3Dと出会いました。私の欲っする機能やスペックを全てクリアしており、この機種を導入したいというより、これでなければ嫌だ！と思ってしまったのです。
では、次にユニットはどれを選ぶ？と考えたとき、“デンツプライシロナのトータルソリューション”という言葉を思い出したのです。デンツプライシロナなら全てのソリューションと製品が揃う、全てが繋がる、全てが拡張性を持っていることをショールームで説明していただき、結果、開業はデンツプライシロナ有りきで機種選びをしました。
——では、開業するまでトリートメントセンターはご存じなかった？
開業する2-3年前に私の師匠である先生のセミナーの中で、デンツプライシロナのトリートメントセンターを使用したことがありました。非常におしゃれで美しいデザイン、だけど高価、と思っていました。考え方によっては、導入器機をメーカー別に選択するのもよいかもしれませんが、機器の拡張性や将来のインテグレーションを考えると不安がよぎるのも確かです。誰も検証しておらず、責任の所在は全て導入者側にかかってきますからね。一つのメーカーで製品とソリューションが揃うというのは、実は大変心強い、最強の強みなのではと思います。また、デンツプライシロナは、営利企業でありながら、研究開発費に莫大な投資をしている、ということを聞いたので、それも安心材料の一つでした。
——開業後、実際にトリートメントセンターをご使用された率直なご感想、使用感は？
2つ「デザインへのこだわりとその美しさ」「衛生管理への配慮」です。デザインでいえば、よく患者さんから”イタリア製ですか？”と言われますが、それはそれで嬉しいですね(笑)。よく機能美と言う言葉がありますが、まさに機能に裏打ちされたデザインであることを痛感します。患者さんの姿勢が安定し体動でズレることがほとんどないので、マイクロで視野を外すことがとても少ない。また、何かに触れて操作することを極力減らすことができるワイヤレスフットコントローラーやフットレバー。
結果、余計な配線もなく、美しいフォルムが実現するのだな、と。次に衛生管理についてですが、これは他院との差別化でもありアピールポイントでもあります。感染予防という考えが広く浸透している今、必要条件ではなく絶対条件ではないでしょうか。そしてこの機能がビルトインされているので、使い勝手がよく日々の作業が全く苦になりません。1ヶ月に一度サニテーションをしているのですが、それでも汚れが目に見えて排出されます。また、バキュームホースの自動洗浄機能によりホースが本当にきれいになり、簡単で便利ですね。私よりも歯科衛生士の方がこれらの機能の良さを実感しているかもしれません。
——最後に、読者である先生方へメッセージをお願いします。
歯科医師人生において、開業は最大のビッグイベントです。そこには、何かしらの思いや実現したいことがあるはずです。そして、その望みが高ければ高いほど選択肢はどんどん狭まるはずです。その狭まった選択肢を実現してくれる、応援してくれる、製品やメーカーを選ぶのがよいと思います。私の場合、デンツプライシロナの製品以外の選択の余地は無かった。医療技術と患者さんのデンタルIQがどんどん上がっているなか、今まで以上に良い治療を提供したい、と誰しもが感じるところです。5年後、10年後、自分がどうなりたいかを考えるとき、都度、材料や機器を選択する必要があり、その時、デンツプライシロナのソリューションは大きく輝いて見えるのです。最後に、知人から冗談半分で「まだユニットは故障しないの？」と聞かれますが、「残念ながら全く」と答えています(笑)。
