「Primescan」で、できることが
さらに広がることに期待して。
患者さんが喜ぶ治療を提供するために。
粘膜など不要な情報を自動でカット
作業効率のさらなる向上に
撮影が広範囲にできるようになり、最後方歯遠心部や歯頚部・歯間部が撮りやすくなったので、前機種の「Omnicam」からカメラ部分が大きくなったことによる、撮影自体への支障は特にはないですね。むしろ、粘膜などの不要な情報を自動でカットする“AIスキャン”など新しい機能が増えて、効率アップに非常に寄与してくれています。
当院には技工士がいて、「Primescan」を使って、チェアサイドで患者さんに直接説明をする機会があるのですが、その時の患者さんからの反応がとても良いそうで、本人もやりがいを感じているようです。患者さんと直接コミュニケーションをとるということは、自身のテクニックの向上にもつながりますので、とても良い相乗効果だと思っています。
目に見える治療で
患者さんの理解度を高める
「Primescan」を初めて見た患者さんは、みなさん『おおっ』という顔をします。タッチパネルで操作して画像を動かすと、特に若い女性の方は、チェアから身を乗り出して画面をのぞき込んだり、とても興味を示してくれます。自分は先進的な治療を受けている、そんなインパクトがあるのではないでしょうか。
今後は、初診の患者さん全員に、口腔内写真ではなくて、口腔内スキャナーで撮影した画像でカリエスや歯石など口腔内の状態を、一緒に見てもらうことを検討しています。「Primescan」になって、フルマウスの撮影も速くなったので、早々に実現したいと思っています。患者さんが鏡を持って口腔内を見てもらっても、レントゲンの画像を見てもらっても、なかなか実感していただけないというのが実情だと思います。「Primescan」であれば、画像にリアリティがあるし、口蓋側/舌側など通常であれば見えない部分も画像を動かして見てもらうことが可能なので、患者さんの理解度も高まりますし、とても期待しています。
デジタルCAD/CAMは
もはや当たり前の時代に
正直言って、これまで使っていた1代前の機種である「Omnicam」に全く不満はなく、撮影のスピードなども含めて、口腔内スキャナーのほぼ完成形かなと思っていましたので、「Primescan」を購入する予定はありませんでした。ただ、実際に見て触ってみて、即購入を決めてしまいました。他のスキャナーももちろん触りましたが、補綴に関してはこれが一番ではないでしょうか。私は「Omnicam」のさらに前機種である「Bluecam」から含めて、9年くらいデジタルCAD/CAMを使ってきていますが、今やこれらが無い診療は想像できません。当院に勤務をしていた先生2人がそれぞれ開業した時、2人ともCAD/CAMを導入しましたが、そのうちの1人は、これが無かったら開業時つぶれていたかもしれなかった、と話しています。
もちろん、大きな投資にはなりますが、自費診療をある程度やっている医院であれば、技工代の軽減にもつながり、十分ペイできると思います。今は保険のCAD/CAM冠もできますし、今後さらにその範囲は広がっていくはずです。システム自体も使いやすくなっているし、導入を迷う理由は今のところないと思います。