CERECユーザーレポート 八重洲歯科診療所 中村 昇司 先生

テキスト補綴口腔内スキャナー歯科医師

誤解を恐れず言えば、

愛着ではなく、

私自身の20年以上のエビデンスです

デジタルの利点の一つは

誰がやっても同じ良い結果を出せること

先日、新人の臨床研修医に「Primescan」を使ってもらったところ、一回目でスキャンが成功しました。デジタルCAD/CAMの本懐でもある、誰がやっても良い結果を同じように得られる、というところにより近づいたのではないでしょうか。一方で、簡単に撮れてしまう分だけ、エラーがあっても器械がなんとかしてくれるという甘えが、最終的には不適合の原因になります。ルールに沿った形成、口腔内の唾液除去、歯肉の圧排など事前準備をしっかり行うことはもちろん必要です。

「CEREC」=「One visit Treatment」から、

ニーズの多様性に合ったシステムへ

元々「CEREC」は、「OnevisitTreatment(即日治療)」が基本コンセプトです。当院では、CERECシステムを最大限有効に活用すべく、できることはチェアサイドのOnevisitで、できないことはラボサイドで、という棲み分けをしています。しかし、今は多様化の時代です。ラボとのコミュニケーションをさらにスムーズに図れる無料のクラウドサービス「コネクトケースセンター」も確立されていますので、先生方の診療スタイルに合わせて選択されるのもよいと思っています。おそらく多くの先生方が日常臨床で行うのは、1本から3本程度のクラウンやブリッジではないでしょうか。それを自院完結型のCERECシステムを導入するのか、それとも、スキャナー単体のみを導入して、データをラボに送るというスタイルを選択するのか。

どちらを選択するのであっても、デジタル化への移行は今後免れない流れです。デジタルデータを使用すれば、補綴はもちろんインプラントの診査、埋入、上部構造、さらには睡眠時無呼吸症の診査にも使える。予想される保険への広がりを考えてみても、導入に迷いはないと思います。

根底にエビデンスがある

CERECを20年以上、ずっと使い続けている理由というのは、あえて言えば、CERECに愛着があるかというと、そうではないんですね。私は、自分自身で、つたないながら結果を出してきました。私の中で20年を超える症例があるということは、臨床上のエビデンスがあるということ。自分の信条とか愛着とか好きとか嫌いとかではなくて、客観的に患者さんに良いものだとわかっている。だからCERECを使っているのです。自分の中で確固たるエビデンスがあって、長期予後に関しても分かっているからこそ使っているということをきちんとお伝えしたいと思います。

今あるデジタルCAD/CAMのエビデンスというのは、そのほとんど全てがCERECによるものですよね。他にデータがあるものでも、10年あるかないか、ではないでしょうか。ですから、CERECこそがエビデンスベースドメディスンだと考えています。

製品の信頼性だけではない

アフターフォローサービスのスキルの高さ

私が、デンツプライシロナ製品を選ぶ理由は、(前身の)シロナは日本にできて15年以上、実績がありますよね。そして、サービスの方、アフターフォローの方々がよく製品をわかっている。困った時にパッとアドバイスをいただける、デンツプライシロナのアフターフォローサービスのスキルの高さというのも大きい要因の一つです。

中村 昇司 先生

医療法人 有歯会
八重洲歯科診療所 院長

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