「高度な治療」と「満足」を追求し続けるための必要条件
国内主要学会の専門医・指導医に加え、海外学会でも活躍されている、水上哲也先生。福岡県福津市に「水上歯科クリニック」を開業して25年以上が経つ。多くのスタッフと共に幅広い専門分野を網羅するクリニックのモットーは「歯の保存に努める」。そして欠損修復、咬合機能回復、審美修復など、先端の治療を提供している。
本レポートでは、国内屈指の症例実績を誇る水上先生が、デンツプライシロナのデンタルユニット「トリートメントセンター」を導入している理由に迫る。
——デンツプライシロナのデンタルユニットはそのコンセプトに敬意を込めて「トリートメントセンター」と呼称しています。
水上先生とトリートメントセンターとの最初の出会いを教えてください。
開業時、国内外の色々なデンタルユニットを検討ましたが、スタディーグループの先輩から「歯周病治療やインプラント治療を行うには、デンツプライシロナ(旧シロナ)のユニットがよい」と勧められたのが最初のきっかけでした。確かに、堅牢性、回転切削のトルク感、清掃性の高さは容易に理解できたのですが、何よりも気に入ったのは2つ。「洗練と繊細さがあいまった美しいデザイン」と「ワイヤレスのフットコントローラー」でした。
コード類は、清掃性を悪化させるばかりか、断線や故障の原因になり得ますが、このトリートメントセンターは、機能的な美しさが随所に具現化されていると感じました。その最たるものが、ワイヤレスフットコントローラー。当時は各種あるデンタルユニットの中で断トツに先端を行っている製品だと思いました。それから6年が経ち、見た目の”ヤレ”、機能的な衰えは全く無く、私の選択に間違いはなかったと自負しています。
——トリートメントセンター「Sinius(シニウス)」を導入されていますが、率直なご感想をお聞かせください。
当院の治療モットーは「歯の保存」です。しかし、患者さんの歯の人生ステージにおいて、歯周病、咬合機能回復、補綴、欠損補綴と様々なケースに対応する必要があります。そして、どの治療分野においても総合的・専門的なベストな治療を提供しなくてはならない。年齢層、症例問わず、様々な患者さんが来院されますが、どのシーンにおいても強大な切削トルク、軸ぶれが少ない安定した回転、静音のハンドピースは、術者側に大きなメリットをもたらします。
術者側のメリットはそのまま患者さんメリットでもあり、快適性に直結していると思います。また、シートクッションは柔らかすぎず固すぎず、長時間にわたるオペでも患者さんの負担が最大限に軽減されていると感じます。よく「海外製ユニットは日本人の体型に合わない」と聞かれますが、「Sinius」の場合ほとんどの患者さんにうまくフィットしており、強いて言うなら年配で小柄な方や小児には小さいクッションを併用するという工夫でクリアしています。
——デンタルユニットに求める水上先生の必要要件とは何ですか?
患者さんの「快適さ」が最も優先されるべき。そして、私たちと共に「一緒になって治そう」と思っていただき、同じゴールを共有することがとても大事だと思います。そのためには、治療行為は決して患者さんにとって苦痛であってはならず、快適なものでなくてはならない。先ほどいくつかの「Sinius」の特徴を述べましたが、実は、患者さんが快適と感じる数々の条件が、この「Sinius」には備わっているのではないでしょうか。
——最後に、読者である先生方へメッセージをお願いします。
先生方ご自身の専門分野に照らし合わせ、その特性に則したデンタルユニットを選ばれるのがよいのではないでしょうか。セラミック補綴、口腔外科、予防、などに応じて、治療時間や切削トルク、清掃性などの必要な条件が見えてきます。私の場合、予防歯科から外科を伴う大型症例まで診る必要があり、必然とデンツプライシロナのトリートメントセンターしか土俵に上がらず、迷いもなく導入しましたが、実際に使用して本当に素晴らしい製品です。イニシャルコストは安くはありませんが、ランニングコストも含め、良いものを長く使用できるということは、歯科医師として一つの喜びですね。
最後に、第一印象も重要なポイントであることをお伝えさせてください。なぜなら、私が最初にトリートメントセンターを見た瞬間の、今までに見たことのない、先端をゆく美しさというインパクトは、患者さんが最初に診察室に入る時の第一印象でもあると思います。デンツプライシロナのトリートメントセンターは、患者さんの治療の成功に少なからず、いや、多大なる影響を与えているのではないでしょうか。