「患者さんを診る」「患者さんが見る」それは互いの信頼関係
2013年に3院目として南2条千葉歯科クリニックはオープンした。周囲にオフィスや病院が立ち並ぶ札幌市の中心部に位置し、保険診療と併せ、審美修復治療、インプラント治療等の自費治療を幅広く提供している。理事長である千葉豊和先生は「ためらいなく笑えること」を健康の重要なバロメーターとして捉え、審美と機能回復においてその実績と共に、全国的な知名度を誇っている。その千葉先生が構築した医院のコンセプト、そしてデンツプライシロナのデンタルユニット「トリートメントセンター」が果たしている役割についてレポートする。
——千葉先生の医院コンセプトはどのようなものですか
3院目の医院として5年前に開業しました。患者さんの層、地域特性、商圏を意識しながら、プライバシー保護とリラクゼーションを第一に考えました。医院全体のカラーをリラクゼーション効果の高いものに統一し、全ての診療室を個室としながらも圧迫感を与えないよう余裕ある天井高を取るなど、安心して治療を受けていたける環境になっていると思います。
我々は患者さんを日々診療しています。と同時に患者さんも私たち歯科医師、スタッフ、そして院内を見ています。その視覚的情報や第一印象にマイナスなものがあれば、なかなか払拭することは難しく、またその先の治療結果をも左右するのではないでしょうか。先ず、院内は清潔感があり重厚感を備えるべきと考えています。そのために必要なホスピタリティーや設備は何か、それらがどのような効果を発揮するか、という考えを大事にしています。
——トリートメントセンター「Sinius」を導入されていますが、その経緯やご感想をお聞かせください
大学院時代、医局員用のデンタルユニットが、デンツプライシロナの前身にあたるシーメンス社製のもので、私が歯科医師として最初に使用したのがこのユニットでした。贅沢な経験でした（笑） 他を圧倒する重厚感ある作りで「自分もいつかはこんなユニットが使えるようになれれば」という夢をずっと抱いており、それが実現して導入したときは感慨深いものがありました。
患者さんが診療室に入りユニットへ誘導する際、座面を非常に低い位置まで下げられることは大きなメリットです。何よりも、流線形のフォルムとデザインが格好良いですね。手に触れる部位や各部の動きも他と一線を画する高い質感があります。あと、美しいシートカラー。そのような”見た目”は、本質的ではないといわれるかもしれませんが、やはり患者さんにとって、自身の治療を託すことができるしっかりした歯科医院であるかどうか、を見極めてもらえる重要な要素です。
機能面でいえば電動ヘッドレスト。これはとても気に入っています。様々な年代の患者さんの様々な症例に、初動の衝撃も無くスムーズにアジャストすることができます。加えて、フットコントローラーでも調整できます。これはマストアイテムとして強くお勧めしたいですね。
強いて難を言えば、小児や小柄な高齢女性にとって、ヘッドレストの位置は高すぎるかもしれません。オプションパーツ等で位置を補えるものがあるとなお良いですね。
——千葉先生にとってデンタルユニットに求めることは
「壊れないこと」「耐久性があること」「軸ブレが少ないこと」「サービス体制が優れていること」これに尽きます。途中で後悔しても、そう簡単には交換できるものではありません。そしてデンタルユニットがないと歯科医師は仕事にならず、かつ、長期間・長時間使用しなくてはならない。患者さんと術者が一番ストレスのない状態で長く居られるためにも、デンタルユニットの選択はみなさんが思っている以上に重要であると思います。私の価値観ですが、良いものを使い良い空間で仕事ができる、これ以上の喜びはありませんね。
——最後に、読者である先生方へメッセージをお願いします。
歯科医療は進歩し続け、患者さんのニーズも多様化しています。患者さん一人一人に向き合う治療、患者さんから求められる診療スタイルが必要です。そう考えると、人間による「ホスピタリティー」、視覚による「美しさ」、機能面では「最新の設備」、これらは相互にとても重要な役割を果たしており、その真ん中にあるのが「デンツプライシロナのトリートメントセンター」だと思います。
「これからの時代を担う若い先生や、改装を検討しているベテランの先生にとっても、ユニットに投資することは良いことである」。これは私が所属する学会の理事長の教えでもあります。歯科医師になって30年経った今、その意味がよく分かってきたよう気がするのです。
